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ロージングストーンズ

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それ行け、ポンコツ音楽隊!

 

 我らは胎内市に棲息するポンコツ音楽集団「ロージング・ストーンズ」です。我らの信条は「ギター技術の向上にあらず!」です。

 平成26年に胎内市の保健福祉施設(にこ楽・胎内)の当時の一人の臨時職員に脳梗塞後のリハビリ治療中の一人の中年男性から、手指の運動としてギター演奏を教えるよう要請されたのがその始まりです。その臨時職員も、正式にギター教室や音楽教室などで正式に習ったわけでもなく、以前に勤務していた老健施設で老人たちの求めに応じて懐メロや軍歌などを自己流に弾き語っていたことがあったのをその中年男性がどこかで聞きつけたというのがきっかけです。以来、毎週金曜日の午後3時からにこ楽・胎内の一室で当初二人から始まった「ふれあいギター倶楽部」は、その後、メンバーも少しずつ増えました。

 そもそも、ギター教室ではなく音楽療法としてのスタートなので、会の信条はあくまでも「ギター技術の向上にあらず!」なのです。音楽での健康回復、ストレス解放、認知症予防が主目的です。つまり回の信条は「手指の抹消神経の運動による運動神経や脳の活性化!」や「老人性、疲労性ストレスからの心の解放!」にあるのです。実際にレッスンの場には、無駄口やジョークが飛び交い、音楽をしている時間より大声で笑い合っている時間の方が長いくらいです。それがアンチエイジングとしての大いなる効能になっているのです。というわけで、我らにとってギターは「弦楽器」ではなく「打楽器」なのです。覚束ない左手でギターのコードを握り、右手でギターを叩いているに過ぎないのですが、それでも一応、音楽らしい音が鳴り、合せて大声で歌っていると自然にココロ開かれ、愉快になってきます。

 その後、市内のお茶の間サロンや保健施設、町内の祭り、老人会などから依頼がき始めて「我らの元気!」を配達して回っています。要請があれば北海道から沖縄まで喜んで出張演奏したいと思っていますが、今のところ、残念ながら実際に我らに要請があったのは、北は村上市から南は新潟市までです。

 バンド名も、ビートルズに肩を並べるイギリスの人気音楽グループ「ローリング・ストーンズ」をもじって「ロージング・ストーンズ」と命名しました。中には、クロード・チアリやエリック・クラプトンを目指すという勘違いで入会された人もいましたが、例の「ギター技術の向上にあらず!」に呆れて早々に退会されました。

 下手は下手なりに一生懸命、現在、水曜日と金曜日の週2回、午前10時から1時間半、60歳代から90歳まで5人から10人ほどでレッスンをしています。会則も会費も入会金もなし。練習には期待人が来れるときに来ればいいというユルーイ会です。興味のある方は是非覗いてみてください。歓迎します。

 

ロージング・ストーンズ 小島

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